Webマーケのコンサルはじめの1ヶ月にすることロードマップや具体的な進め方

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私は主に中小企業向けにWebマーケや施策の実行支援や開発のサポートをしています。

企業様の中には、Web経由の売上を上げたいが、どうやるべきか分からない方が多くいらっしゃいます。そんな時のサポートをさせていただいてます。

これまでの実績として、LP作成やそこからの申し込み数の増加をサポートしてきました。もともとはWebのエンジニアをしてきたこともあり、マーケティングに関わる施策の提案から、施策の実行支援や開発まで行ってきました。

この記事では、これまでの経験から、効果的なWebサイトの改善のために必要な案件の進め方ついて詳しく説明します。

扱う内容は主にプロジェクト全体の課題設定と解決手段の定義やスケジューリングなどです。

最初の1ヶ月以内にすること

必ずしも下記だけではありませんが、この記事では主に行なってきたことをリスト化しました。

  • キックオフミーティング
  • プロジェクトの定義
  • Webサイトの修正・改善に関する依頼からリリースまでの流れの定義
  • 用語の統一
  • ミーティングにおける報告内容の定義

キックオフミーティング

Webサイトに関わるプロジェクトは不確定要素がいくつもあります。なので、それらを明確化していくことが大切です。ここでは、明確にした方がいい項目や初めに確認しておくといい事などを挙げ、その理由も記載します。

現状の数値(売上・利益・トラフィックデータの有無の確認)

月単位での実績、例えば売上・利益や現状設定している目標やその理由もあればヒアリングしておきましょう。

また、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールから確認できるサイトのトラフィックデータなどの有無も確認しておきましょう。

なぜならどれだけ改善できるかの予測や実績を定量的に報告できるからです。

責任者の把握

クライアントのチームの中で誰が責任者(意思決定者)なのかを把握をしておきましょう。

なぜなら相談する相手が明確になり、その人と意思疎通できれば、誤解が少なくなりプロジェクトを進行しやすくなるからです。また、その人を通じてチームへの正確な情報共有も期待できます。

仮に、責任者が明確でない場合は、責任者と権限を明確にしておきましょう。

メンバーとそれぞれの稼働時間の把握

クライアントの中でもWebに関わるメンバーは、Webのプロジェクトに全工数を割いていない場合もあります。なので、事前にどれほどの工数を割り当てているかを聞いておくと、こちらからリクエストする依頼のスケジュールも立てやすいでしょう。

使用するツールの提案

どのツールでも問題ありませんが、使うツールはこちらから提案しておきましょう。

クライアントごとにバラバラになるとこちら側の管理も大変になります。こちら側の都合ではありますが、なるべくこちらが統一させたいツールを提案しておくことが大切です。

  • Google ドライブ, notion
    • 目的:資料・議事録・ナレッジの共有
  • Trello, Asana
    • 目的:タスクの進捗・期日・担当の可視化
  • Slack, Chatwork
    • 目的:コミュニケーション

プロジェクトの定義

ここでは、特定の期間に注力するKPIの認識の合意をとりましょう。

クライアントによっては「SEOをやりたい」という依頼をいただくこともあります。「SEOをやりたい」を、抽象化するとやりたいことはWeb経由の売上を増やすことだと思います。であれば、Web経由の売上の目標を仮決定し、それを達成するために必要なKPIを定義しましょう。

下記の図などを用いて、どんなKPIをどんな順番・スケジュールで取り組んでおくべきかを擦り合わせましょう。

そのためにも、こちらから叩き台を提示して擦り合わせるとスムーズです。

売上を伸ばすための構成要素の図。内容は仮です。
画像は仮です

SEOより売上UP

クライアントによっては「とにかくSEOがやりたい」というモチベーションの方もいらっしゃいます。しかし、SEOのデメリットは時間がかかることです。すごく早くても効果が目に見えてわかるのは3ヶ月くらいでしょうか。

長い間成果が出ないかもしれません。そうなると、会社としても注目されないし、プロジェクトが道半ばで終わってしまうかもしれません。

そこで私のおすすめは即効性のある注文率(CVR)向上施策です。これのメリットは即効性があることです。遅くとも1ヶ月で成果が出ることを経験してきました。目に見えた結果が出るとクライアントも安心します。成果が出ると長くプロジェクトが続けられることが期待できます。

十分にデータが取れていない場合はどんなデータを取るべきかの合意し、まずは計測の準備をしましょう。計測ができたら目標とのギャップを把握しましょう。

Webサイトの修正・改善に関する依頼からリリースまでの流れの定義

コンサルティングの最終目標は、自分が不在でもWeb周りの継続的に改善できるチームにすることです。そのためには、担当者やチームメンバーがそれぞれ、自ら改善を提案し、実行しなければなりません。本ステップでは、そのワークフローを定義しています。

目的は業務の効率化

人・場合・事象によって依頼・相談などの粒度に違いが出ないように統一化し業務効率化を図っています。

依頼に必要な項目はテンプレートして洗い出しておくことで、質疑応答の回数を減らし効率化していきましょう。

どうやるかの詳細はドキュメント化してGoogle ドライブに置いて、全メンバーがアクセスできるようにしておきましょう。

プロジェクトで用いているドキュメント
ドキュメントの例

依頼内容のフォーマット(テンプレート)化

今後の依頼は Trello のテンプレートを使ってほしいとリクエストしましょう。その場合は提案前に、Trello のテンプレートを使っておき共有しておきましょう。

作成するテンプレートの考え方は下記の記事を参考にしています。

通常施策の場合:https://note.com/fmkpro1984/n/n09a2f5b01f33

障害対応の場合:https://knowledge.sakura.ad.jp/26627/

プロジェクトで用いているタスクボードのテンプレート
ドキュメントの例

用語の統一

用語の統一は大切です。なぜなら用語が統一されていないまま業務を行うと認識の齟齬が原因でシステムへの悪影響を起こしかねないからです。意思の疎通に不可欠なルールとして導入していきましょう。

目的は不具合の予防と業務効率化

同じモノ・コトをさしていても、人によって名称が異なるので認識の相違を無くすことで仕事の効率化を図っています

なぜやるか、どうやるかの詳細はドキュメント化してGoogle ドライブに置いて、全メンバーがアクセスできるようにしておきましょう。また、新しく定義すべき用語が出たタイミングでドキュメントに追記していきましょう。

プロジェクトで用いているタスクボードの用語集
ドキュメントの例

ミーティングにおける報告内容の定義

ミーティングの頻度や時間帯はここに書かずとも決められると思うのではここでは書きません。

最初のうちは、なるべく関わるメンバー全員が集まって確認する方がいいでしょう。日々の数値がビジネスにどう影響するかの感覚がメンバー全員が持てれば全員で集まる頻度を減らすなどすればいいかもしれません。

基本的にはチャットで報告すれば済むようにしていくことが大切ですが、慣れるまではミーティングを実施する方が有効だったので行なっていきましょう。

行なってきた施策の振り返りを実施するのもいいでしょう。また、この振り返りもフォーマット化するのも有効です。なぜなら、その場で聞く相手や、後で見返す人が理解しやすいからです。1つ1つの振り返り結果をクライアントの資産になるような内容にして残していきましょう。

コンサルをする側が意識すること

ここは具体的に行うことではありません。ですが、自分が普段から意識しておくこととして記載しておきます。

  • クライアントのビジネスを勝たせること。それまでは自分の取り分は最大限小さくすること
  • 自分の担当者が会社で表彰されることを自分の裏目標にしています
  • 最終的には自分が不在でもWebを継続的に改善できるチームづくりを目指すこと。
ryosuketter
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