ノーコードツールとは、コードを使用せずにシステムを作成できるツールのことです。なので、プログラミング(コーディング)のスキルががなくてもシステム開発をしたい方におすすめです。
この記事では、実際にWebサイトを運営している会社のエンジニアがノーコードツールを導入した経験から、ノーコードツールに関するメリット・デメリットを紹介します。ツールを導入する際の参考にしてください。
ノーコードツールのメリット
ノーコードツール多くの記事では、以下のメリットをよく目にします。
それももちろんメリットかもしれません。Webサイトを運営している会社のエンジニアとしては、以下のメリットも重要なポイントだと思っています。
SEOなどを利用した集客や、申し込み数などをKPIにした運用型のWebサイトにとっては別のメリットもありました。それは、改善策の量をたくさん試せることです。
文言変更を含むUI改善施策でも、エンジニア・デザイナー依頼を通すと2-3日かかる場合があります。一方、ノーコードツールを利用すると、エンジニア・デザイナーを介さずリリースが可能なので1日で2-3施策も実施が可能です。
もちろん、エンジニア・デザイナーがメンテナンスするWebアプリケーションの方が長期運用に耐えられるので、ノーコードツール万能ということはありません。
勝ちパターンを模索する時期のWebサイトであれば、改善策の量がものを言うので、ノーコードツールが価値を発揮するかもしれません。
ノーコードツールのデメリット
結論から言うと。
- 実現したい開発の70%くらいしか作れない
- 突然サービスが停止する可能性がある
- ツール選定がポイントになる
70%というのはあくまでも例えですが、よく使っている方であれば伝わるかもしれません。ノーコードツールはコードを書かずにシステム開発ができる一方で、なんでも作れるわけではありません。
誰もが欲しがる機能はありますが、運用しているサービス独特の機能は作れないことが多く、細かいけどあると嬉しい機能などもなかったりします。
ノーコード開発企業が、事業継続できなくなった場合はサービスが停止する可能性があります。スタートアップ企業が運営していることもあるため、何年も使える保証はありません(ノーコードツールに限りませんが)。
ツール(サービス)が停止した際、アップデートはしないが稼働を保証してくれるのか、停止の際にデータはローカルに保存できるか、他のサービスへの乗り換えのしやすさはどうか?など、長期運用する場合は、面倒でも計画しておくと万が一の時に困らないと思います。
面倒ですが、利用時には利用規約まで目を通しておきましょう。
ノーコードツールは様々ありますが、それぞれ得意なことや特徴が違います。それぞれの得意不得意を把握するのが大切です。また、どのノーコードツール使える機能が限られているため、目的・用途に合った使い方ができるかどうかはあらかじめ確認するようにしましょう。
ノーコードツールはあくまでも効果検証のためのプロトタイプを作るためのツールと割り切り、十分に検証ができて、効果が見込めたタイミングで、システム開発をするという手もあります。
開発したいものの仕様も明確だし、コストも無駄になりにくいので、こう言う目的でノーコードツールを使うことはおすすめです!
さいごに
この記事ではノーコードツールのメリット・デメリットについて解説しました。
ノーコードツールは、定常業務の自動化など、業務効率化に役立ちます。導入してみたいけど、どう使っていいかわからない?具体的なツールごとのメリット・デメリットの相談や導入のサポートなどでお困りであれば、お気軽にご相談ください。
ノーコード・ローコードを用いた開発事例の共有、ツール選定のサポートをさせていただくことが可能です。